14.くじらの骨
作詞:尾崎雄貴
作曲:Galileo Galilei
真っ白い君を手のひらで転がしてきた
ずいぶん前に私たちはこの場所にきていたんだ
灰色の砂が風で巻かれていったけど
ずいぶん前にそれがどこへいくのか気づいていて
砂浜と線路
海の上をはしるトレインは終着駅へ
やる気のない黄色い太陽が沈んでしまう
言葉を連ね寒さを煙にまく毛布をつくってあげる
ノートの上で眠っているような君に
くじらの骨を探してあつめてみたけれど
めんどくさくなって君にぜんぶあげたんだ
できたよって君は元に戻してくれたけど
いじわるな風がくじらを吹き抜けた
冷めていってしまう
それも今日で終わらせるんだ
車窓に揺れるランプが私をまだ迷わせようとしてるの
嬉しかったし楽しかったし辛かったし悔しかったし
それらを取り巻いていた寂しさに追われることももうないんでしょ
砂浜と線路
海の上をはしるトレインは回送列車
押し付けがましい太陽がのぼってきた
くじらになればいいと手をひいた君にね
全部あげよう
そのかわり白く小さくなってここに戻れたら
いいな
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